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オートレース 大舞台が似合う大器 金子大輔(かねこ・だいすけ)選手の紹介

金子大輔の特徴と言えば、大舞台での豪快なレースぶりだろう。今年は4月飯塚の「オールスター・オートレース」、8月伊勢崎の「オートレースグランプリ」、10~11月川口の「日本選手権」で3度も優出。日本選手権の決勝では森且行の2着と、優勝こそないものの、2020年のSGの主役の1人として、華々しい活躍を見せている。

金子はこれまで、2011年の「オートレースグランプリ」、2015年の「全日本選抜オートレース」とSGレースを2勝している。またG1レースは5勝、G2も3勝しており、大舞台での実績は文句ない。通算優勝43回のうち、グレードレースが10勝だから、大舞台での強さが分かるだろう。

特に日本選手権では先頭2車の落車があったとはいえ、優勝した森且行とは接戦を演じており、3度目のSG優勝も狙える展開だった。ここ一番で準優勝だった悔しさは本人にしか分からないが、2015年以来遠ざかっているSG戴冠に改めて意欲を燃やしたのは確か。大舞台が似合う男の走りには目が離せない。

3度目のSG制覇へ意欲満々!

近況3カ月の良走路での勝率は約18%、ここ10走に限れば未勝利(2、3着は各2回)と、決して好調とは言えないが、大舞台になればなるほど調子を上げてくるのも金子大輔という男の持ち味。今年は13回優出して優勝はゼロだが、3度のSG優出が含まれていることを忘れてはいけない。

川口走路は、先の日本選手権で準々決勝、準決勝を連勝。決勝でも2着と好走したように、相性は抜群と言っていい。スーパースターは11大会連続12回目の出場で、年末の頂上決戦の常連に定着している。昨年はスーパースター王座決定戦に勝ち進めず、順位決定戦(7着)に回っているだけに、今年にかける思いは計り知れない。

金子は大舞台で、ある時は速攻戦、またある時はさばいて上位着順をキープする技術を持っている。大舞台で勝ち上がる術(すべ)を知っていると言っても過言ではないだろう。今年のスーパースター王座決定戦は、「4度目の正直」(今年4回目のSG優出)で優勝を飾るシーンがあるかもしれない。

金子大輔
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