「ナイターレース」が1989年に伊勢崎オートで初開催されて以来、今年で31年目を迎えました。
2015年11月には飯塚オートで「ミッドナイトレース」もスタートを切り、今年1月には試験的に、伊勢崎オートで「アフター6ナイター」も行われました。
開催の多様化に合わせ、車券作戦も変えなければいけません。ここではナイターレースと昼開催との違い、車券作戦の留意点などを見ていきましょう。
ナイターと昼開催の違い
当たり前ですが、ナイターと昼開催の大きな違いは、レースが行われる時間帯です。
通常の昼開催が午前11時~午後4時なのに対し、ナイターは午後3時~9時に行われます。昼開催でも、序盤と午後3時近辺では、気温に差が出ますが、ナイターではその差が20度にも及ぶことがあります。
序盤の午後3時過ぎに走路温度が50度前後に達する一方で、最終レースでは30度近くまで下降する。
そんな極端な日は、序盤と終盤では全違うレースになるので注意が必要です。またナイターでは、夕立など急激な天候の変化も少なくなく、天候、気温、走路状況の変化には敏感に対応するよう心がけましょう。
ナイターと昼開催の予想法
そこで問題となるのが、ナイターと昼開催での予想の注意点です。ナイターレースでは、最も気温が高い時間帯の序盤は、「軽ハン(軽いハンデ)有利」がセオリーです。
気温、走路温度が高いと、重ハン(重いハンデ)勢は滑り防止にパワーを抑えるため、軽ハン勢を追いきれないケースが目立つのです。
一方、気温、走路温度が下がる終盤は、タイヤが走路に食いつき、重ハン勢がパワーを発揮できるため、後ろからの追い上げが十分届きます。
つまり「重ハン有利」です。一方、昼開催は、気温にもよりますが、気温が上昇する午後1~3時過ぎのレースは「軽ハン有利」、気温が低い序盤や最終レースあたりは「重ハン有利」と言えるでしょう。
ナイターと昼の好き嫌いは両極端
昼でもナイターでドンと来い。中には、そんなつわものもいますが、たいていの選手は「昼がいい」「夜がいい」と好き嫌いがはっきりしています。
エンジンのセッティングやタイヤのあたり具合によって、昼向き、夜向きと特徴が出るのが一般的で、どんな状況でも抜群に仕上がる選手は、そう多くはありません。
またナイター用の消音マフラーや走法の適応力も選手によって違います。中には、ナイターは見づらく、思いきり走れないという選手もいます。選手ごとのナイターの得手不得手をチェックすることも忘れてはいけません。