公営競技でもコアなファンが多いことで知られるオートレース。特に選手の特徴はさまざまで、選手の個性を知らずして車券は買えない。ここではオートレーサーの主な特徴を解説していく。
オートレーサー レース運びに大きな違いが!
オートレーサーの大きな特徴に「レース運び」がある。大きく分類すれば「速攻型」と「追い込み型」に二つで、スタート巧者は速攻型、さばき重視の選手は追い込み方と言える。
青山周平、鈴木圭一郎の両雄を筆頭に、超一流選手の多くは、「速攻力」と「さばき」の両方を兼ね備えている。荒尾聡、永井大介、高橋貢らも同様で、SGレーサーの多くは、死角がないのが特徴だ。
速攻力はあるが、さばきが一息、逆にスタートは一息でも、さばいていく腕は確かなど、どちらか一つに課題を抱える選手は、なかなかビッグレースで勝ち切れないケースが少なくない。
オートレース界で非凡なスタート力を秘める速攻派と言えば、前述のトップレーサー以外に、有吉辰也、佐藤摩弥、佐藤貴也などが有名。逆に、速攻力は一息でも、確かなさばきに定評がある選手としては、中村雅人、若井友和、早川清太郎らの名前が挙がる。
オートレーサー 天候&走路状況によって得手不得手がある!
選手のレース運びに続き、選手の特徴が顕著に表れるものが「天候&走路状況」だ。良走路はマシンの仕上がりが問題で、良走路自体が苦手という選手はいないが、これが降雨による湿走路、ブチ走路(湿走路と良走路の中間)となると、その巧拙が顕著に出る。
雨巧者として有名なのは、「絶対王者」の高橋貢や荒尾聡が有名だが、金子大輔、若井友和、中村雅人らのSGタイトルホルダーも雨は強い。
SGタイトルこそないものの、川口オートの大木光、加賀谷建明、青木治親、中山透らは名うての雨巧者。湿走路なら普通開催で断然人気になる存在。またSG級とも互角のレースを披露するので、注意が必要だ。
オートレーサー 走るコースに注目!
最後に、オートレーサーの特徴として、走るコースを見逃せない。主に「イン」「アウト」「自在」の3パターンに分かれるが、青山周平や鈴木圭一郎、高橋貢、永井大介らトップレーサーの多くは、内でも外でも強烈なレースを披露する「自在派」だ。
自在派のトップレーサーの中でも、永井大介や森且行はアウト攻め、荒尾聡や若井友和はイン攻めで、特に強烈な存在感を放つレースが目立つ。選手の攻めるコースを頭に入れておくと、車券作戦に大いに役立つ。