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オートレース 現役屈指のレジェンド「永井大介(ながい・だいすけ)」選手の紹介

永井大介の代名詞と言えば、全てのSGレースを制したレーサーに与えられる称号である「グランドスラム」だろう。

2010年11月の日本選手権優勝で自身初の「グランドスラム」を達成すると、2014年に「ダブルグランドスラム」(2度目のグランドスラム)も成し遂げた。そして2018年12月に3度目のスーパースター王座決定戦を制し、前人未到の「トリプルグランドスラム」達成に王手をかけている。

これまで重ねたSG優勝回数は、高橋貢の21回に次ぐ2位タイの15回。同じ15回優勝の片平巧さんは、永井のあこがれのレーサーでもあった。来年の全日本選抜を制し、SG優勝回数単独2位、史上初のトリプルグランドスラムの快挙を達成すれば、永井の名はオート界に燦然と輝くことになる。

2020年後期の全国ランキングはS級13位。永井にとっては「低迷」と言える状況だが、高橋貢より6歳下の43歳では、老け込むわけにはいかない。現役屈指のレジェンドをして、「オートレースは難しい」と言わしめる、魅力あふれるオートレースに、永井という看板役者は、まだまだ欠かせない。

近況不振も、底力は侮れない

永井は今年12回優勝戦に進出して優勝は2回。ファンが知る「ダブルグランドスラマー」の走りとしては、とても受け入れることができない近況だろう。

地元川口の日本選手権は準決勝で5着に敗れ、決勝に進めなかった。また前々節の川口一般戦は準決勝で反則妨害、前節の川口一般戦も優勝戦で落車と、最近の永井はどうもリズムに乗り切れないでいる。

この悪循環を断ち切るには、SGレースで大きな仕事をするに限るだろう。幸い、永井には、現役レーサーでも屈指の勝負強さがある。2018年のスーパースター王座決定戦も一発勝負で勝利を手繰り寄せた。

今年の残るレースは地元川口開催のみ。暮れのスーパースター王座決定戦で、2年ぶり4度目の優勝を決め、完全復活の兆しを見せてもらいたい。オートレース界でも屈指の人気レーサーである永井の復活を、ファンも望んでいる。

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