オートレース 予想的中させるためのポイント

オートレースは他の公営競技(競馬、ボートレース、競輪)と同じく、主に1~3着を当てるギャンブルです。オートレースには8種類(単勝、複勝、ワイド、2連単、2連複、3連単、3連複、重勝式投票券)の投票券がありますが、発売額がケタ違いに大きいJRAと違って、単・複・ワイドなどは現実的な車券とは言えず(万単位で買うと一気にオッズが下がる)、「2連単」と「3連単」が勝負車券、2連複と3連複が補助的な車券となります。

2連単は1、2着を着順通りに、3連単は1~3着を着順通りに当てる車券です。一方、2連複は着順に関係なく上位2車、3連複は着順に関係なく上位3車を当てれば的中です。

競馬は最大18頭、競輪は基本9車、ボートレースは一律6艇(欠場はのぞく)で争われるのに対し、オートレースは基本8車です。1周は500mで、通常は6周回のレースで激しいバトルが繰り広げられます。

ハンデ位置と試走タイムに注目!

オートレースが他の公営競技と決定的に違うのは「ハンデ」がある点です。力が拮抗している選手同士が戦うオープン戦(横一線)もありますが、通常は力差に応じてスタート位置が10m刻みで異なる「ハンデ戦」で行われます。現在の最大ハンデは110mで、同じハンデ位置の場合は、強い選手ほど不利な外に置かれることになります。

予想の基本は「試走タイム」と「ハンデ位置」の分析です。オートレースでは本番直前に必ず試走を行い、選手は最後の1周500mを全力で走ります。このラスト1周の走破タイムを5で割り、100mの平均タイムとして算出、発表するのが試走タイムです。

一般的に10mのハンデは0・01秒と言われており、例えば一番前のハンデ0(オート用語でゼロハンと言います)の選手Aが試走3秒40、ハンデ10mの選手Bが試走3秒38なら、Aの競走タイムは3秒40、Bの競走タイムは3秒39と推定され、ハンデ差があってもまだBの方が有利という見立てになります。逆に0ハンの選手Cが試走3秒38、ハンデ30mの選手Dが試走3秒37だと、推定の競走タイムはCの3秒38に対してDは40となり、Cが有利と読むことができるのです。

ハンデの詳しい説明はオートレース ハンデと車券作戦で紹介しています。

試走タイムの詳しい説明はオートレース 試走タイムと予想の関係性で紹介しています。

レースは生き物!

もっとも、机上の計算通りにレースが展開されないのがオートレースで、そこに予想の奥深さがあります。スタートで遅れる選手もいれば、前の選手を抜くのにてこずる選手もいます。また、レース中に一度でもタイヤを滑らすと、危険でエンジンを全開できなくなり、また接触や落車などのアクシデントもオートレースには付きものです。

さらに走路温度や天候など走路状況によって、選手に得手不得手があるのもオートレースです。人気レーサーの森且行は路面温度が高いと成績が振るわず、雨走路だと水を得た魚のように活躍します。予想の基本は試走タイムとハンデですが、それ以外にも天候状況、走路温度、8人のハンデ位置、勝負気配などを総合的に予想して、勝負車券を決めることになります。

手堅く車券を当てるなら雨巧者を狙え!

オートレースには複雑な要素が絡み、車券を的中させるのは簡単ではありません。それでも真剣に予想する人と、何も考えないで買う人では、結果に大きな差が出るのは間違いないでしょう。何より、試走タイムと試走の動き(コーナーでの力強さ、直線の伸びなど)を見る習慣をつけることは不可欠です。

試走前に車券を買うのは危険で、避けた方がいいと言えます。一般的に気温が高いと、追い上げが厳しくなる分、前の軽ハンデが残る可能性が高くなる一方で、走路温度が低いと重ハンデ勢がスピードを発揮して抜け出す展開が多くなります。ただ、どのレースも少なからず不確定要素はあるもの確かです。

配当が安くても堅実に当てたいという人なら、得手不得手が顕著な雨走路を狙うのも手かもしれません。川口の大木光加賀谷建明など、名うての雨巧者が出走するレースは信頼度がグンと増します。

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