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オートレース界最高の”絶対王者”高橋貢(たかはし・みつぐ)選手の紹介

1950年(昭25)10月、船橋競馬場内の専用ダートコースで初めてオートレースが開催されて以来、今年でちょうど70年。これまで広瀬登喜夫(第1回日本選手権優勝、森且行の師匠)、飯塚将光、且元滋紀、島田信廣、片平巧など多くのスター選手が活躍してきたが、中でも最高の輝きを放ってきたのが、”絶対王者”と呼ばれる高橋貢だ。

2020年11月20日現在、優勝回数は前人未到の207回。SGレース21勝、賞金王7回(97、98、00、04、08、09、12年)、年間最多優勝記録(98年の18回)ともに、前人未到の大記録を打ち立てている。ちなみにオートレース界の年間最多獲得賞金は、2004年に高橋貢が記録した1億4812万4255円で、これを抜く選手はまだ出ていない。

高橋貢が”絶対王者”と言われる理由は、数々の金字塔だけでなく、49歳の今も全国屈指のトップレーサーとして走り続けていることだろう。2020年後期の全国ランキングは青山周平、鈴木圭一郎、荒尾聡に続くS級4位。往年の絶対的な強さこそないものの、絶妙なさばきで前のバイクを追い抜いていく技術は、今でも屈指の存在と言える。

スーパースター王座決定戦で復活のノロシ!

2020年11月20日現在、通算1487勝の絶対王者だが、近況も衰えを感じさせない堅実な走りを続けている。川口の日本選手権では、準決勝を快勝し、優勝戦は3着。節間5戦でも、1、2、3、1、3着とすべて車券に絡む走りで、ファンの期待に応えている。

レース場に入る際は、高級スーツに身を包み、常に神聖な気持ちで仕事に臨む職人肌。ロッカーでも、最終日の最後まで、可能な限りの努力を惜しまず、最善の結果を追求する姿勢には、長くトップに君臨してきた王者のプライドが見て取れる。

2021年には50歳を迎えるが、”絶対王者”の誇りは失せていない。ファンも高橋貢の衰える姿など見たくないのが本音だろう。ファンの思いも胸に秘め、暮れのスーパースター王座決定戦で、2017年のオートレースグランプリ以来、約3年4カ月ぶり22回目のSG優勝に挑む。

高橋貢
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