オートレースは一見、初心者には難しそうな競技に見えますが、ポイントさえ抑えれば、公営競技の中でも予想しやすい競技と言えます。
ポイントの大きな柱は「試走タイム」と「ハンデ位置」です。オートレース初心者は複雑に考えず、シンプルに試走タイムとハンデ位置から予想をするように心がけて下さい。
初心者予想法①=試走タイムをチェック
選手はレース直前、ファンの前でコースを3周する「試走」を行います。この試走の3周目の100mの平均タイムを「試走タイム」と言います。
試走が終わって間もなくすると、主催者から試走タイムが発表されます。まずはこの試走タイムの優劣を確認して下さい。
まずは明らかに速い試走タイムと、明らかに遅い試走タイムをチェック。明らかに速い選手は車券に絡む可能性が高く、明らかに遅い選手は車券から消える可能性が高いと言えます。
初心者予想法②=ハンデ位置を確認
オートレースは公営競技の中で唯一、スタート位置が異なる「ハンデ戦」のある競技です。主催者側は、実力差がある選手が横一線でゴールすることを念頭にハンデを付けますが、当然全選手が横一線でゴールすることはありません。
ただ、オートレースでハンデがないと、選手の実力差が大きいだけに、全くレースにならない選手も出てきます。
そのためハンデをつけて、選手の実力差を埋めるのです。
まずは試走タイムとハンデ位置を比較して、「この試走タイムで、このハンデなら勝ち負けになる」「この試走タイムでは、このハンデからでは全く勝負にならない」など、試走タイムとハンデ位置から、予想の大筋を描く習慣をつけることが大切です。
初心者予想法③=レースの特徴を把握
試走タイムとハンデ位置を確認したら、レースが「堅い」か「荒れそう」かを判断して下さい。
明らかに試走タイムが抜けた選手がいれば、その選手で「頭(1着)、または軸(1~3着)は堅そうだな」と判断できます。逆に試走に大差がなく、スタートと展開次第で誰が勝ってもおかしくない場合は、「このレースは荒れそうだ」と読むことができます。オートレース初心者の方は、まず車券を買うレースが堅いか荒れるかを読むことが大事です。
レースの特徴が読めれば、堅いレースで無駄な穴車券を買うリスクは避けられます。逆に荒れそうなレースで配当の安い本命筋を買う無駄も省けるわけです。
試走タイムやハンデから読み解く詳しい予想方法は下記の記事でも紹介しています。
初心者予想法④=堅いレースなら頭(1着)固定か軸(1~3着)固定で購入
試走タイムとハンデ位置から、レースが堅いか荒れるかを判断したら、あとは車券の買い方です。
ある選手で相当堅いと判断したなら、その選手の頭固定で2連単から3連単で勝負。
また、その選手で堅そうだが、2、3着に負ける危険もあると判断した時は、頭固定でなく、安全策で軸固定にして、2連複か3連複を選択する手もあります。
初心者予想法⑤=荒れそうなレースならボックス買いで購入
逆に荒れそうだと判断したなら、上位争いしそうな選手を4~5人選び、その4~5人を3連単、または3連複でボックス買いします。
例えば4人のボックス買いなら3連単で24点、3連複で4点。5人のボックス買いなら3連単で60点、3連複で10点となります。
ボックス買いする場合は、「どうやっても車券に絡まないだろう」という、消せる選手を見つけることが重要になります。
オートレースは他の公営競技以上に、消せる(車券に絡まない)選手が数人はいるもの。まず試走とハンデ位置から消せる選手を見つけることが、車券作戦のカギとなります。
初心者予想法⑥=まとめ
試走とハンデ位置の分析から、堅いレースか荒れるレースかを読み、続いて消せる選手をチェックします。
堅いレースでも、荒れるレースでも、消せる選手が多ければ多いほど、買い目が少なくて済みます。レースによっては、この3人以外は消し、なんてレースもあります。
この場合は配当が安くても無駄な車券は省き、点数を絞って堅実に当てにいくことが重要になります。
特に雨の日などはこの傾向が強く、初心者でも当てやすい車券になることが多いと言えるでしょう。