2021年最初のSG覇者は誰か? 浜松オートレース場で開催されている「SG 全日本選抜オートレース」は22日、準決勝を勝ち上がった8選手によって、注目の優勝戦が行われる。地元期待の鈴木圭一郎とS級1位の青山周平が、ともに準決勝で圧巻の走り。
準決勝9Rは荒尾聡が速攻一撃! 若井友和も粘りの走りで2着死守
荒尾聡が大外8枠から気迫の弾丸スタートを決めた。一気に先頭を奪うと、あとは後続をぐんぐん突き放す独走劇。上がりは3・354(試走タイムは3・29)で、大一番に強い、荒尾らしい貫禄十分の走りだった。
次位争いは激戦で、最内枠から2番手につけた若井友和が、一度は金子大輔にかわされながらも冷静に抜き返して2番手をキープ。終盤に3番手に浮上した高橋貢に懐を狙われたが、何とか抑え込んで、優出キップを死守した。
・3/29飯塚3R→飯塚7R272,140円的中!
・3/23飯塚5R→飯塚6R762,190円的中!
準決勝10Rは地元の伊藤信夫が完勝! 佐々木啓の気配も上々!
黒川京介が痛恨のフライング。仕切り直しで地元の伊藤信夫が3号車から速攻を決め、1周バックで先頭へ。直後につけた佐々木啓の気配が抜群だったが、最後まで仕掛けることなく、番手キープの走りで2着を守った。
早川清太郎は終盤に佐々木の懐を突くが、入り切れず、逆に中村友和に差されて4着敗退。気迫の伊藤信夫に、気配光った佐々木啓のワンツーでフィニッシュした。
準決勝11Rは鈴木圭一郎が中村雅人をとらえて4連勝!
鈴木圭一郎が試走タイム3・27と、直前から抜けた気配をアピール。レースでは、逃げた三浦をとらえた中村雅人を、鈴木が追う展開。鈴木は度重なるアタック攻勢から、ラスト1周回でついに中村をとらえて、無傷の4連勝で優勝戦に勝ち上がった。
鈴木の上がりタイムは3・368だが、早めに抜け出す展開だったら、かなりの好タイムが出たと思わせるムード。完全優勝も狙える優勝戦は、鈴木のスタートが鍵を握りそうだ。
準決勝12Rは青山が貫禄の速攻劇! 木村武之も好気配2着!
現役最強の青山周平がスタート一撃で無傷の4連勝を飾った。先頭に立つと、無理のないセーブ運転で直後の木村武之をけん制。貫禄たっぷりに4連勝で優勝戦進出を決めた。
地元の木村武之も気迫のスタートで優出キップをゲット。道中は青山に迫る勢いを見せるなど、マシンの状態は確実に上向いている。優勝戦が楽しみになってきた。
優勝戦展望 鈴木圭一郎VS青山周平のガチンコ勝負!
23日の浜松オートの天気予報は晴れ。降水確率は0%で、優勝戦の行われる16時台の気温は10度前後の良走路。準決勝に比べて気温は一気に低くなり、より一層、スピード決着の色が濃くなりそうだ。それでは優勝戦の展望に入ろう。
◆優勝戦12R
1号車 0 ◎鈴木圭一郎(浜松)
2号車 0 〇青山周平(伊勢崎)
3号車 0 ▲荒尾聡(飯塚)
4号車 0 ☆伊藤信夫(浜松)
5号車 0 △木村武之(浜松)
6号車 0 佐々木啓(山陽)
7号車 0 中村雅人(川口)
8号車 0 若井友和(川口)
現在のオートレース界を引っ張る両雄が1、2号車になった。2強を追う荒尾聡が3号車、地元で気合十分の伊藤信夫と木村武之が4、5号車。順当なら堅い決着が濃厚だろう。2強の1人が消えただけで高配当になる。
地元の鈴木圭一郎は最内から究極のスタートを行けば、誰も先行できない。後続は青山か荒尾か。もし鈴木がスタートで後手を踏み、青山か荒尾が先行する形になると、波乱必至の展開になる。
車券は低配当必至でも鈴木の速攻で1-23-2345。もし鈴木がスタートで後手を踏むと、23-231-23145でいい配当がつくが、その可能性は低い。素直に機技充実の鈴木の頭狙いが正解だろう。