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オートレース スーパーハンデの車券作戦

公営競技で唯一、スタート位置の異なるハンデ戦を採用しているオートレース。選手の能力に応じたスタート位置から発進するオートレースは、レース展開がスリリングで、手に汗握る攻防が繰り広げられます。ここでは、ハンデの中でも、特別なスター選手だけが背負う「スーパーハンデ」について解説していきます。

スーパーハンデとは?

スーパーハンデとは、トップ選手に課せられる最重ハンのさらに10m後ろに置かれる”究極”のハンデです。

普段、同じハンデ位置で戦う選手の10m後ろからレースをするため、厳しいレースを強いられますが、これまでスーパーハンデを背負ってきた真の王者は、スーパーハンデを克服して、ファンの期待に応えてきました。

記憶に新しいところでは、川口オートで開催された「G2川口記念」の決勝(6月28日)で、S級1位の青山周平(35、伊勢崎)がスーパーハンデを見事に克服して、優勝を飾りました。

永井大介、中村雅人、若井友和、森且行ら川口のトップ選手7人を10m前に置く過酷な戦い。しかし、永井との5回にも及ぶ、抜きつ抜かれつの壮絶な死闘を制した一戦は、オート史に残る名勝負と言っていいでしょう。

過去にスーパーハンデを背負った王者たち

スーパーハンデと言えば、1997年スーパースター王座決定戦での天才・片平巧さんの”伝説の7人抜き”が今でも語り草です。

並みいるライバル7人を10m前の0ハンに置き、ただ一人、10mラインからスタート。見事に7人を抜き去って、同レース3連覇を飾った伝説のレースです。スーパーハンデでSGレースを制したのは、オートレース史上で、後にも先にも片平さんしかいません。

平成以降では、絶対王者と呼ばれる高橋貢を筆頭に、永井、池田政和、中村雅人、鈴木圭一郎、青山らそうそうたるスター選手がスーパーハンデを背負ってきました。スーパーハンデは、まさに真の王者の証です。

現在、S級1位の青山は、冒頭のG2川口記念まで、スーパーハンデで4連続Vと無敵の強さを誇りましたが、8月に伊勢崎オートで開催された「SGオートレースグランプリ」決勝では3着に敗れ、片平さんに続く偉業達成はなりませんでした。

スーパーハンデの車券作戦

スーパーハンデの選手をどう買うか。これは車券作戦のうえで重要な問題です。青山選手が、同格選手相手のG2川口記念を制したのは驚きましたが、それ以前の一般戦では順当勝ちと言える内容でした。

一般戦で同格選手が不在、または機歴差がある場合なら、スーパーハンデの選手を素直に信頼し、車券勝負してもいいでしょう。

問題はグレードレースで同格選手が複数いる場合です。青山の場合、G2川口記念は速攻が功を奏し、すぐに永井との一騎打ちの形に持ち込めたのが勝因でした。

一方、速攻が厳しく、道中で同格選手が複数いる展開が想定される場合は、容易には勝てないので、スーパーハンデの選手の取捨が鍵となります。青山も、SG決勝という大舞台で、複数の選手をさばかなければいけない展開になったため、3着がいっぱいでした。

グレードレースでスーパーハンデの選手がいる場合は、前の7車とのエンジン差に加え、スタートおよび序盤で何車を交わせそうかを、的確に分析しなければなりません。

明らかに機歴差があり、序盤で3番手までにつけられそうなら、迷わず頭勝負できますが、機歴差が小さく、序盤で4~6番手追走がいっぱいというケースでは、10周回(SGレース)でも、かなり優勝は厳しくなります。

今後も、王者の証であるスーパーハンデを背負う選手が出てくるのは間違いありません。その際は、同格選手の数、エンジンのパワー差、道中の展開を見極め、車券勝負に生かしてもらいたいと思います。

スーパーハンデの車券作戦2
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